私は33歳のころから約7年間不妊治療をしていました。
結婚したのは25歳で、はじめは子供はいなくても
いいかと思っていました。
ところが突然無月経になり、調べてもらうと、
子供も望むならすぐに不妊治療をした方がいいと言われました。
そう選択を迫られると、やっぱり子供がほしいとなり、
それから基礎体温をつけタイミング療法という
ソフトな治療から始めました。
でもいっこうに妊娠せず、
35歳のころには体外受精を繰り返すようになりました。
卵子を育てて採卵し、シャーレで受精、子宮に戻すという方法です。
治療の期間は毎日注射に通い、採卵では痛い思いをし、
子宮に戻したあとはお腹が痛いし静かに暮らす…
それは忙しい仕事をしていた私にはかなりのストレスでした。
子宮に受精卵を戻した後は、移動もタクシーにしたり、
ハードな取材は断ったり、仕事もセーブして
お客さまにもご迷惑をかけましたが、
やはり一向に妊娠しませんでした。
先生が“医学部の教科書に載せたいくらいきれいな受精卵”
ができた時があって、この時は私たち夫婦も本当に期待しました。
妊娠判定の日が元旦、という時もありました。
その時の残念な感じは今でも忘れられません。
担当の医師はとても信頼できる先生で、
7、8回目の体外受精のマイナス判定の時にこうおっしゃいました。
「春野さんの場合は、ご夫婦ともに決定的な原因はないのですが、
こういうケースがいちばん難しいのです。どこを治療するという手立てももない、
ただ子宮に着床しないんですね。これはもう神さまの領域ですから」と。
そして、「これからはご夫婦で旅行に行くとか趣味を作るとか
ご夫婦ふたりの生活を楽しむのもいいですね」と。
最初は“子供がいた方がいいな”くらいだったのが、
こうなると“どうしても子供をつくる”に変わってしまいました。
その後夫が単身赴任になっても、遠距離で体外受精を
続けました。必要な時に夫に急遽来てもらうのです。
夫は最初から自然妊娠できないなら、がんばらなくていいという
考えでしたが、私は違いました。
その頃の私は、きっと赤ちゃんができることに執着していたと思います。
周りがどんどん妊娠していく中で、
“なんで普通の女の人ができることが私にはできないのか”と
勝手に自己肯定感を下げて意地になっていました。
孫をものすごく望んでいる義理両親もことも常に頭にありました。
このまま子供ができなかったらどうしよう。
老後はさみしいに違いない。
まさに焦り、不安、執着……、逆引き寄せのパターンです。
子供ができた時の喜びなど、まったく想像もせず、
ただただできるまでがんばる!の姿勢でした。
引き寄せの法則を学んだ今なら、以前の私にこう言いたいです。
不安や執着からの願望は、望まない結果を生むだけ。
焦らずに、できるだけいい気分でいる時間を増やして、
子供ができたらこうしよう、ああしようと、楽しみにする、
授かった時の気分を味わってみてほしい、と。
そう、願いが叶った時の気分を感じてみるのも
引き寄せの基本です。
時には落ち込んでもいいんです。
でも、リラックスして軽い波動でいることを心がけてほしい。
実際、不妊治療をやめた途端、妊娠する人もいました。
ストレスや不安から解放されるんですね。
それから十数年経って引き寄せを学んだ私ですが、
今不妊治療をしている方には、どうか“いい気分”で
いる時間を増やしてほしい。
そしてきっと今現在も感謝や幸福はたくさんあるはずだからそこにも目を向け、
子供がいない今も幸せ、子供ができたらもっと幸せ、
そんな明るい軽い波動で過ごしてほしい。
それが、私ができなかった、望みを叶えるあり方だと思うからです。


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